ずっと元気でいるために(犬の歯磨き)

2018/02/15

寒波が過ぎ去ったかと思えば、今度は雨…なかなかすっきり晴れてはくれませんねぇ。さて今回はお家の中でできる歯磨きについて書きたいと思います。

そもそもなぜ歯磨きが必要だと言われていると思いますか?

自分の幼い頃は、人のご飯の残飯に味噌汁をかけたものがワンコたちのご飯というのが当たり前でした。ところが近年では、犬の体に必要な栄養を配合したフードが店頭に並ぶようになり犬の食餌事情は大きく変わってきています。また、フィラリアなど寄生虫駆除や混合ワクチン接種など健康管理のための処置も多くの飼い主様の間で定着してきたことで犬の平均寿命が延びてきたと言われています。そして、生きている限り必ず「食べる」ということが必要ですよね。10年以上も歯を磨かずにいたら口の中はどうなると思いますか?

そして、そもそも犬と人では口腔内の環境が違うのです。何が違うのかというと、口腔内のpHが違うのです。人の口腔内は弱酸性ですが、犬の口腔内はアルカリ性です。この違いは人は虫歯になりやすいが、犬は虫歯になりにくいが歯周病になりやすいという差になります。歯磨きをしない犬は、徐々に歯垢がたまり歯石になり口臭もきつくなってきます。歯石のついた部分から歯肉炎など歯周病になります。歯周病が進むと、膿が破れ出血する根尖膿瘍という状態になることもあります。歯がなくなるだけでなく、食餌や遊びで犬が「噛む」ということが歯周病によってできなくなってしまうのです。これまで当たり前のようにしていた「噛む」ということがを一日でも長く続けられるように今日から歯磨き始めてみませんか?