犬と「おもちゃ」

2018/03/15

犬を飼育している方なら一度は購入したことがある「おもちゃ」について取り上げようと思います。

さて、ここで皆さんが初めて「おもちゃ」を買った頃、どんな風に使う姿を想像していたか思い出してみてください。
「おもちゃ」を犬に渡して勝手にさせておくことを想像していましたか?そんな風に想像していた方もいらっしゃるかもしれませんが、
多くの飼い主さんは一緒に遊んでいる姿を想像していたのではないでしょうか。
おもちゃについて飼い主さんとお話しする機会もこれまで多々ありました。その際、多かったのが「すぐ壊すからあげても無駄」や「もったいない」などでした。
犬に「おもちゃ」を与えて好きなようにさせてしまえば、大抵のおもちゃは見るも無残な姿になってしまうでしょう。
ここで飼い主さんが当初想い描いていた犬と遊ぶ姿と現状を比較し、ギャップに気付いて欲しいのです。
おもちゃを与え好きにさせた場合、犬は楽しくても飼い主さんの気持ちはどうですか?

また視点を「おもちゃ」に向けると、お留守番などのトレーニング用に作られた頑丈な物もありますがいつかは壊れます。
そして通常のおもちゃにはタグの注意事項で、「飼い主の目の届くところで遊ばせてください」といった内容が書かれています。
これは、おもちゃの破片を誤食させないために書かれていることですが、おもちゃを与えて好きにさせていては、壊れそうになっているか
どうかを人の目で確認できないですよね。
人の目が届く距離にいれば大丈夫!と信じていても、仮におもちゃが壊れそうな時、犬が素直に持ってきてくれますか?持ってきてくれればいいですが…
普段から、おもちゃで犬を遊ばせている子は持ってきてくれないことが多いと思います。
そして、これまでは「誤飲」や「誤食」をしなかったとしても、今後も絶対にしないとは限りません。
排泄物を片付けている時にぬいぐるみの綿のような物が混ざっていたことはありませんでしたか?それは、誤食した証拠なのです。
誤食をできる限り防ぐためには、やっぱり人がおもちゃで一緒に遊ぶことに限ると思うのです。
今までは、おもちゃを咥えたらどこかに行ってしまって一緒に遊べなかったけど、
「よし! じゃぁ、これからはおもちゃを使って一緒に遊ぼう!」と決心しても、絶対に無理矢理取り上げないでください。
自分がゲットしたおやつやおもちゃを無理矢理取り上げようとすれば、取られたくないので当然抵抗します。
犬が抵抗すると言えば、「咥えたまま走って逃げる」や「唸る」、「手に向かって咬みついてくる」という行動になるのです。
まして、力づくで取り上げられた経験があれば「今度こそ!」となるのはごく普通の反応です。
ですから、力ずくで取り上げるようなことは絶対にしないでください。「取り上げられるわけではない」と教える方法はあります。
あくまでも、その子に合わせた方法で対応しないと意味がありません。
「うちの子と一緒に遊びたい!」と思われた飼い主様、これまでの経緯、性格を判断して方法をご提案させていただきます。

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