犬に咬まれる

2018/04/21

先日、日本国内でピットブルという闘犬が自宅からいなくなったり、狩猟中の猟犬が近くを通りかかった子供に咬みつく
ドイツでは自宅で飼育されていたスタッフォードシャーテリア(犬種)に家族2名が襲われるなど犬の関わる事故が絶えませんね…

最近ニュースになった犬は、闘犬が多いですが体の小さい小型犬でも本気で咬めば相当なケガになります。
小型犬でも牛皮などのガムをあげることはありませんか?あのガムでさえ早い子は、あっという間に平らげしまいますよね。
あるときガムも他のおやつのように小さくしてあげることはできないか試したことがありますが、予想通り無理でした。
そのくらい硬いものでさえ、ガシガシ噛んで噛み切ってしまうくらいの力があるのです。
愛犬が空いた食器を下げようとした時、おもちゃを取り上げようとした時や抱っこしようとした時などに威嚇されたり咬みつこうとされたことありませんか?

いくら愛犬といえど、咬まれて痛い想いはしたくないから飼い主さんは咬まれないようにする「回避方法」を模索します。
結果、うまく咬まれないようにしているだけで愛犬が人に咬みつかないわけではないのです。
愛犬に咬まれて喜ぶ飼い主さんはいないと思います。
飼い主さんの中には、そのうち治まるだろうと思っている方もいるかもしれませんが治まることはありません。
犬は、人と一緒に暮らしていても人の「望むこと(いいこと)」、「望まないこと(いけないこと)」を勝手に学習はしません。
代わりに犬は感じたことに対して素直に行動するということを学習します。そして、今後その行動がより顕著になっていきます。
ドイツで起きた事故は、犬がどんな状況で起こったのかはわかりませんが、もしかしたら家族との関係がよくなかったことが一因にあったのかもしれません。
最も人と身近な動物といっても、「いいこと」「いけないこと」を初めから知っているわけではありません。
もし知っているとするなら、これまで起きた犬による多くの事故は起こっていないと思うのです。
犬のことは犬同士で経験して学びますが、人に対して「いいこと」「いけないこと」を犬同士が教えることはできません。
「おすわり」や「まて」が出来ることがしつけではなく、「いいこと」「いけないこと」を教えることが「しつけ」と考えます。
自分が教えようとしたことを、犬がきちんと理解し行動できたら…と想像してみてください。めちゃくちゃうれしくないですか?
自分は、「うれしい」というより犬と自分の間に見えないつながりができたように感じました。まさに「感無量」って感じでした。
この経験から、「しつけ」は犬に教えなければいけない面倒なことではなく、お互いの仲を深める手段だと思うのです。
今現在、何か問題があるわけではないから「ま、いっか」ではなく「今のうちに!」と思ってもらいたいのです。
何か起きてから対処していたのでは遅いのです。しつけは、人間社会で上手く適応していくための手立てなのですから。
まさに、「備えあれば憂いなし」の「備え=しつけ」だな~と思います。

愛犬の「備え」は十分できてますか?