愛犬の凝視

2018/06/13

みなさんはお散歩中に愛犬が何か気になるものを見つけて一点を凝視して動こうとしなくなったことありませんか?
飼い主さんの中には、愛犬の気が済むまでそっとしておく(=愛犬が凝視をやめるのを待つ)ことありませんか?
気になったから凝視するのですが、気になった理由がポジティブ(友好的)なものであればいいのですが必ずしもそうとは限りません。
例えば、少し怖くて相手の出方次第で追い払おうと構えている場合も凝視します。これを犬の気が済むまで放置しておけば対象に向かって吠えることになります。
吠えたことで相手の犬も反応し…と互いに吠え合うことになっていくのです。飼い主さんの中には「犬同士話してるね」と思われる方もいらっしゃるようですが、実はそんな穏やかな状況でないことがあるのです。
そして、愛犬にとっては穏やかでない状況の経験を重ねるうちに「吠え」の問題に発展していくことが多くあるのです。
ですから、愛犬が気になるのなら…とそのままにしないことが問題(「吠え」)の回避につながっていくのです。
そもそも、愛犬の凝視が友好的なものかどうかはどうやったらわかるのか… それは、凝視している時の愛犬の表情、耳の向き、尻尾の動きや姿勢など愛犬の様子を見ることです。
しかし、これは犬のボディランゲージを理解していることが前提となります。
将来的には飼い主さん全員がこういった知識をもって接することができるようになってもらいたいのですが、飼い主さんにあまり理解されていない現時点では難しいとも思います。
では、それでも飼い主さんと愛犬の感情のずれや誤解を減らすにはどうしたらいいか… まずは、愛犬の尻尾を見てください。
普段リラックスしている時や嬉しくて尻尾を振っている時の尻尾の動きと高さをしっかり覚えておいてください。
そして、愛犬が凝視している時の尻尾と見比べて見てください。
少なからず愛犬がポジティブな印象を持っていれば、尻尾全体がだらーんと力の抜けた感じもしくは、嬉しい時と同じように尻尾を振っているでしょう。
反対に不安や警戒などネガティブな印象を持っている場合、尻尾全体が筋肉によって硬直し小刻みに震えているはずです。また、後ろ脚の間に挟むようにしていたり反対に尾先を高く上げているはずです。
犬種や個体によってわかりにくいこともあるので、あくまでも1つの方法としてご理解いただければと思います。
ネガティブな印象で遭遇した出来事の最中に更に恐怖や不快なことがあればトラウマになる程でなくても強い嫌悪感を抱くようになるのは当然です。
強い嫌悪感を抱いた犬は、それを遠ざけるために必死になって行動します。それが、咬む、吠えるなどの問題行動に発展していくことがあるのです。
愛犬の本当の気持ちを知りたくありませんか?


嫌悪感の緩和、解消は愛犬のストレス軽減にも繋がりますよ。